執筆者:福本明 【終活ガイド1級 ファイナンシャルプランナー2級 定年後の生活や現役時代の仕事経験などをブログで発信中】
先日の記事「終活ガイド1級 (上級) とは?資格検定、難易度を徹底解説」にて、終活ガイド1級の受講や勉強方法について説明しました。
一方、こう考えた人もいるのではないでしょうか。
終活ガイド1級を受けるメリットは理解したけど、いきなり受講するのは少しためらうかな。終活ガイドには2級や3級もあるから、まずはそちらを考えてみたい
そのような人向けに、今回の記事では終活ガイド2級、3級の受講方法や勉強法について解説します。
本記事を読むことで、以下のような疑問を解消できます。
- 終活ガイド2級、3級とはどのような資格なのか
- 勉強方法はどのようにするのか
- 受講方法はどうすればよいのか
- 合格後の活動は何をするのか
終活ガイド2級と3級の比較
まずは終活ガイド2級と3級の概要を比較してみます。
気軽かつ容易に受験できるのは終活ガイド3級です。勉強から受験まで、すべてオンラインで完結し、しかも無料です。
留意点としては、終活ガイド2級を受ける前に3級を受ける必要はありません。いきなり終活ガイド2級を受講してもOKです。
以下、終活ガイド3級と2級についてそれぞれ解説します。
終活ガイド3級
まずは終活ガイド3級(初級)から見ていきましょう。
終活ガイド3級の目的
終活ガイド3級受講の目的は、終活に関する自身の知識を身につけることです。
終活とはどんな内容なんだろうか?
終活と一口に言うけど、何をするものなの?
このような疑問に対して知識を身につけることが目的です。
まずは終活協議会がYouTubeで提供している下記動画が参考になります。
また、終活に関する基礎知識については、以下の書籍も参考になります。
終活ガイド3級の概要
終活ガイド3級のポイントは以下となります。
- 受講料は無料
- オンライン教材
- オンライン受験
- 試験は10問。6問以上の正答で合格
受講から受験まですべてオンラインで完結できます。
終活ガイド3級で学べること
オンライン教材では以下の内容を学べます。「終活とはこのような内容のものなんだ」ということを理解できる内容になっています。
- 終活の背景
- 病名告知と余命宣告
- 延命治療
- 介護
- 認知症
- 年金
- 保険
- 遺言
- 相続
- 葬式
- 墓
- 生前整理・遺品整理
3級とはいえ、終活に関する一通りの項目がカバーされています。
終活ガイド3級の勉強法
一般社団法人 終活協議会のWebページに動画が掲載されていますので、それを視聴します。時間は5分程度です。
終活協議会は、終活ガイド3級に関するYouTube動画も配信しています。分かりやすい内容ですので、Webテキストに加えて、受験前に一度視聴することをおススメします。
学習を進めていくと、いろいろと疑問が出てくるかもしれません。
例えば「介護認定する具体的な方法とは何だろうか?」とか、「遺族基礎年金とは何か?」といった疑問です。その場合は、ネット検索などでさらに調べると良いでしょう。
このように、何か疑問が生じたら、都度自分で調べることで、理解が深まります。
もちろん3級の場合は、終活の概要をつかむことが目的ですので、深い知識までは必要ありません。ただ、周辺知識を少しでも蓄えておくと、自分の終活に役立つことは間違いありません。
終活ガイド3級の受験方法
受験もオンラインで行います。パソコン、スマホ、タブレットで受験できます。
受験リンクは終活ガイド3級のWebページに貼られています。
- 問題は10問で、6問以上で合格(2択問題)
- フォーム送信後に合否判定はすぐに出る
- 登録したメールアドレス宛にも合否案内がすぐに来る
難易度は高くありません。合格したら、カードや賞状を有償で作ることもできます。
終活ガイド3級に合格後は
合格すると、名刺に肩書を入れることはできます。基礎知識を習得することが目的ですので、他の人からの相談を受けたりアドバイスしたりすることは想定されていません。
終活ガイド2級
次に終活ガイド2級について見ていきましょう。
終活ガイド2級の目的
終活ガイド2級資格の目的は、終活に関する基礎知識を習得することに加えて、周りの人に終活についてのアドバイスを行うことです。
介護や相続、行政書士など高齢者向けのサービスを行っている人のスキルアップとしても活用できます。
周りの人にアドバイスができるようになるための知識は、「終活ガイド検定2級」という講習を受講で身につきます。
終活ガイド2級の概要
- 受講料は5,000円(終活ガイド検定受講費用)
- オンライン教材(有償で紙の教材購入可能)
- 講習は以下の3種類から選べる
- 全国各地の会場での講習
- Zoomによるオンライン講習
- 24時間オンライン配信講習
- 講習時間は3時間
- 試験は10問。6問以上の正答で合格
終活ガイド2級の場合、受験の前に「終活ガイド検定2級」講習を受ける必要があります。講習は、全国各地の会場で開催されています。
加えて、Web受講も可能です。これらについては後述します。
終活ガイド2級で学べること
終活ガイド2級では、以下の項目を学習します。
- 終活の背景(高齢者の人口割合は増え続ける)
- 医療(死亡原因や治療格差から見えてくる医療課題)
- 介護(認定、施設選び、身元保証、認知症)
- 保険(保険の種類や傾向)
- 相続(相続とは何か)
- 葬儀(葬儀の種類、価格)
- お墓(お墓の種類とそれぞれのメリット・デメリット)
終活に必要な6つの要素(医療、介護、保険、相続、葬儀、お墓)を約3時間の「終活ガイド検定」講習で詳しく学びます。
終活ガイド2級の勉強法
以上のように、終活ガイド2級資格を取得するには、「終活ガイド検定2級」を受講する必要があります。
ここで以下のような疑問に思う人がいるかもしれません。
「終活ガイド検定2級」とはどういう内容なの?
終活ガイド検定とは、終活ガイド2級を取得する際に受講する講座のことで、受講費用は5,000円です。講義時間は約3時間です。
終活協議会が検定に関するビデオをYouTubeで配信していますので、ご覧ください。
終活協議会は、以下の3つの種類の検定を用意しています。
- 全国各地の会場で受講
- Web受講(オンライン:オンデマンド)
具体的な会場、日程は「終活ガイド資格2級」のWebページに掲載されています。Web受講のメリットは、いつでも自宅で好きな時間に受講できることです。
終活ガイド2級の受験方法
受験はパソコン、スマホ、タブレットによるオンライン受験がメインです。オンライン受験では、即日に合否判定が出ます。(会場ではオフライン受験も実施していますが、合否判定に2週間かかります。)
会場受講であっても、スマホやタブレットを持参すると良いでしょう。
- 問題は10問で、6問以上で合格(3択問題)
- フォーム送信後に合否判定はすぐに出る
- 登録したメールアドレス宛にも合否案内がすぐに来る
問題数は10問あり、6問以上で合格です。
終活ガイド検定でしっかりと学べますので、不合格になることは稀でしょう。終活協議会によると、合格率は99%です。
合格したら、カードや賞状を有償で作ることもできます。
合格のしやすさはデメリット?
ここで以下のような疑問を持つ人がいるかもしれません。
終活ガイド2級は、たった10問の問題で6問以上の正答で合格か。これで他人に終活に関するアドバイスができるようになるの?
確かに試験の内容だけを見れば、そのように考えるのも無理がありません。
しかし終活ガイド2級の場合、専用の検定講座を受講しますので、そこでみっちりと終活を学べます。試験はあくまで学んだ重要項目の確認のために実施されます。
検定講座で学ぶことが2級受講の本当の価値と言えるでしょう。
終活ガイド2級に合格後は
名刺に肩書を入れられるだけでなく、現在の仕事のスキルアップ、副業などの展開が可能です。もちろん自分自身や家族の終活にも役立ちます。
ただ、終活ガイド2級では終活協議会からのビジネス上のサポートはありませんので、終活ガイドとして終活協議会のサポートをもらいながら活躍したい場合は、終活ガイド1級がおススメです。
終活ガイド1級については、「終活ガイド1級とは?資格検定、難易度を徹底解説」で詳しく解説していますので、併せて参照ください。
まとめ
以上、終活ガイド2級、3級について解説してきました。
終活ガイド2級、3級の資格取得は、「終活とは何か」「自分自身に向けた終活」「家族のための終活」を考えるきっかけになります。
終活は「転ばぬ先の杖」「備えあれば憂いなし」を体現する手段です。終活に少しでも興味があれば、資格取得を検討してみてください。
なお、終活ガイド2級、3級ではなく1級を目指す人は終活ガイド1級公式サイトをご参照ください。
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